多くのお客様が、ホームページをできるだけ安く作りたいという要望をお持ちです。とくに気にされるのがイニシャルコスト(以下、初期費用)です。初期費用は、制作会社によって金額が異なります。一部の会社は格安または無料の制作を謳っていますが、その多くはリース契約によるものです。しかし、ホームページにはリース契約が適用されず、一般的なホームページ制作の現場ではありえない契約です。リース契約を結んでしまうと中途解約はできません。かえって高額になる可能性が高いので、注意が必要です。

 

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そもそもホームページはリース契約できない、中小企業庁も注意喚起

無形のホームページはリース契約できません。そのため、業者はコピー機やパソコン、更新ソフトなど有形のものをリース契約で提供し、ついでにホームページを作るという手法を取っています。中小企業庁はクーリング・オフが適用されないことから、注意喚起の資料を公開しています。
経済産業省サイト内「ホームページソフトなどのリース契約はしっかり考えてから!」を見る(PDF)

 

 

リース契約をやめるときに確認すべきこと

当事務所には、リース契約をやめてリニューアルしたい、というお客様がたびたびご相談に来られます。その際、以下の2つを確認していただいています。

 

契約内容の確認

多くの場合、中途解約ができず、解約する場合には残リース料または違約金の支払いが発生します。契約満了の日時を確認し、解約に必要な費用を把握していただきます。

 

ドメイン所有権の確認

ドメインとはホームページのアドレスを指します。「〇〇〇.com」や「〇〇〇.co.jp」などです。所有権が自社にある場合は問題ありませんが、制作会社に所有権がある場合は長年使ってきたドメインが使えなくなる可能性があります。その際は、譲渡可能なのかを確認し、譲渡不可の場合は新規に別のドメインを取得することを検討していただきます。

 

 

解約後のリニューアルに向けたポイント

これまでのトータル費用の把握

無事に解約できた、または満了日を迎えたとしても、簡単にリニューアルできないケースがあります。解約金、ドメイン・サーバーの新規契約費用、これまでの保守費用など、すでに多額の費用が使われており、リニューアル予算の目途が立てられないからです。そのため、これまでのトータル費用の把握が必要です。

 

コンテンツの著作権・所有権

写真やテキストといったコンテンツデータの著作権・所有権が誰に帰属するのかは大きなポイントです。自社で用意したデータであれば、リニューアルの際そのまま使えます。

 

更新システム導入の検討

リース契約では更新ソフトが提供されており、ブログや新着情報など更新していたというケースがあります。引き続きブログや新着情報を発信していきたいというご要望があれば、新たに更新システムを導入することを検討します。

 

 

当事務所で実際に提供したプランの一例

これまでの状況をヒアリングし、以下の前提要件を整理しました

  • 契約満期による制作会社の乗り換えのため解約金無し
  • これまでのトータル費用は3年×月2万=72万円+@(これまでの修正費用十数万円)
  • 解約間近のページ数は8ページ+ブログ記事(数ページ)
  • コンテンツデータ(写真やテキスト)の著作権・所有権は自社で保有
  • これまでスマートフォンサイトなし(別途費用だったため)
  • これまで検索エンジン対策ほぼなし(別途費用だったため)
  • 情報発信(ブログ)は続けていきたい
  • SNS(インスタグラム)はすでに始めている
  • ホームページからの問い合わせ数は年に2~3件
  • ドメインは引継ぎ可能、サーバーは新規契約が必須

 

前提要件から以下の内容を提案しご納得いただきました

  • 初期費用は約25万円(サーバー引っ越し作業費含む)
  • オリジナルデザイン
  • 総ページ数は6ページ
  • 保有するコンテンツデータを使用して費用削減
  • スマートフォンサイトあり
  • 検索エンジン対策あり(当事務所による内部対策で対応)
  • 更新システムは導入せずに、情報発信はアメブロで代用
  • トップページにアメブロやインスタグラムの更新情報を表示
  • メールフォームの入力項目の見直し
  • ドメイン・サーバーは自社所有になるように直接契約(年間約9千円程度)
  • アフターフォローあり(更新等のスポット対応)

 

リニューアルから3年後の成果

  • 3年間のトータル費用は約30万(初期費用+更新等のスポット対応費用+ドメイン・サーバー費用
  • スマートフォン対応の成果と思われる問い合わせが増加(月1~3件)
  • 問い合わせ増加に伴い新規顧客獲得の機会も増加
  • 「地域名+業種」による検索キーワードで上位表示(5位以内キープ)

 

比較図:3年後の成果

 

以上の成果が得られたことで、概ねリニューアルは成功したと考えています。

 

 

よくある質問

Q1. リース契約とはそもそもどのような契約ですか?

リース契約とは、リース会社が購入した機材を契約者が「借りる」契約のことです。対象の機材としては、法人向けのコピー機やパソコン、社用車などが挙げられます。こうした機材のリースは一般的であり問題のない契約です。なお、このページでは、あくまでホームページ制作におけるリース契約を問題として扱っています。

公益社団法人リース事業協会サイト内の「リース契約の特徴」を見る

Q2. ホームページのリース契約はすべて詐欺ですか?

すべてが詐欺とは断定できません。リース契約自体が悪いわけではなく、納品された成果物の品質と金額が見合わないことが問題だと考えます。もし現在契約中の方で、悪質な取引と感じている場合は、弁護士に相談することをおすすめします。相談のとっかかりとして、日本弁護士連合会が設置する「ひまわりほっとダイヤル」を利用する方法もあります。

ひまわりほっとダイヤルのサイトを見る

 


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