ディレクション

成果物の完成度を左右する
各種管理業務を行います

ディレクションの
3つの役割

ディレクション3つの役割

ディレクションとは、制作現場に近い立場での管理業務のことです。よく似た業務にマネジメントがありますが、そちらは経営組織に近い立場での管理業務であると、当事務所では区別しています。

当事務所においてディレクションは、ご依頼内容を問わず必ず行う業務です。主に、「クリエイティブディレクション(CD)」「アートディレクション(AD)」「Webディレクション(WD)」の3つの役割を使い分けます。

クリエイティブディレクション

正しいデザイン表現をするためのコンセプトを打ち立て、アートディレクションやWebディレクションの統括を行います。加えて、ご依頼から納品まで円滑なコミュニケーションが保たれるよう一貫した制作進行管理も担当します。

具体的には、ヒアリングを通した価値観の共有、依頼背景・現状課題・悩みの明確化、目的・目標の設定、予定納品物の確認、連絡方法のルール化、ミーティング回数・スケジュールの説明、概算見積書の提出など行います。制作の工程に入れば、追加作業や仕様変更に伴うスケジュール調整、予算の管理を行います。原稿作成、取材、撮影、イラスト、印刷、Webシステム開発など、外部に再委託する際は調整役を務め、新聞折込や交通広告の手配、看板設置工事などの必要があれば、専門の会社をご紹介したりします。

アートディレクション

クリエイティブディレクションで打ち立てたコンセプトに基づき、ビジュアル表現の品質を管理します。当事務所の最も得意とする領域です。

コンセプトの段階では曖昧だったイメージを具体的にビジュアル化し、2~3回のフィードバックを得ながら質の高いデザインを追求します。フィードバックでは、一方的にデザインを押し付けたり、見た目の印象に捕らわれた議論に陥ったりしないよう、現在のデザイントレンドとお客様のビジネスとの親和性、配色などのバリエーション作成の必要性を検討します。さらには、デザインを他のツールや媒体へ展開する際のルール化も行い、近接、整列、強弱、反復という4つの基本となるデザイン原則を守りながら、配色、フォント、余白の扱い方を定めます。

余談ですが、アートディレクションの意味する「アート」とは、「視覚的な演出表現」くらいの意味であり、「芸術」とは全くの別物です。

Webディレクション

ホームページやそれに付随するWebコンテンツの品質を管理します。見やすさ、使いやすさはもちろん、検索されやすさも考慮し、ビジュアル表現よりも構造設計を重視したディレクションを行います。

まずは、クリエイティブディレクションで打ち立てたコンセプトに基づき、必要なコンテンツをリストアップし、サイトマップと呼ばれるホームページ全体の設計図を描きます。サイトマップでは、コンテンツのカテゴライズとページ数の確定、ページごとのキーワード選定、大まかな掲載情報、システムの導入や開発の必要性などを定義します。また、アートディレクションと重複する部分もありますが、ページごとの画面設計においては、大まかなレイアウト、行動動線の設計、ボタンなど各種パーツを定義します。